食育

食育事業 ~まめっこキッチン~

食べることの大切さや楽しさ、農業の面白さを伝える

飛騨市では、市の女性農業委員や同経験者、県農業経営アドバイザーなどを務めている市内の農家の女性らでつくる「まめっこの会」が、食農教育の一環として毎年12月~1月にかけ、開催を希望する市内の保育園を訪問し、「まめっこキッチン」を開催しています。

「まめっこキッチン」では、子どもたちに食に対する興味を持ってもらい、食べることや命の大切さ、みんなで協力しながら作業をすることなど、社会で生きていく上で大切なことを学んでもらうことを目的に、豆の特徴を分かりやすく学んでもらう講座や、まめっこの会のメンバーが栽培・収穫した大豆を石臼で挽いてきな粉にしたり、そのきな粉でおはぎを作る手作り体験を行っています。

 

令和4年12月:さくら保育園・旭保育園

令和5年1月:宮城保育園・河合保育園・増島保育園

令和5年度 まめっこキッチン最終日 ~増島保育園の様子~

令和5年度の最終日となる「まめっこキッチン」は、飛騨市古川町の増島保育園で開かれました。この日は、年中園児46人を対象に実施。まめっこの会のメンバーの他、都竹市長も参加して園児の指導にあたりました。

 

まめっこキッチンは、まず「大豆のお話」から始まります。大豆は、枝豆として食べることができる他、成長させてもやしにしたり、加工して豆腐や醤油、味噌、納豆などに「変身」することをクイズを交えながら、大豆やその加工食品の実物を見せながら説明します。

 

その次は「豆乳」の試飲。一晩水に浸けてふやかした大豆を豆乳メーカーにかけて、味付け無しのできたての温かい豆乳を飲みます。

 

次は、炒った大豆を石臼で挽いてきな粉にする「石臼体験」を1人ずつ行います。体験した子供たちは「初めて見た!」「重たい…」「きなこの匂いがする!」「石がこすれる音がする」などと、目や耳、鼻など身体で感じた感想を話しました。

 

最後の体験は「きなこのおはぎ作り」。炊いたお米で作った餅をビニール袋に入れて丸めた後、その袋の中へきな粉を投入。袋を振って餅にきな粉をまぶすと、美味しそうなおはぎが出来上がります。子供たちは「いい匂い!」「楽しい!」と歓声をあげて挑戦していました。

 

作ったおはぎは、枝豆や黒豆茶と一緒に給食の時間に味わいました。体験した岩門瑠莉ちゃんは「袋に入れて振るところが楽しかった。上手にできました。家でも作ってみたい」と話していました。

 

まめっこの会の中野会長は「活動を通して、子どもたちに食べることの楽しさや大切さ、農業の面白さを感じてもらいたいです」、メンバーの政木智津子さんは「家へ帰って、今日体験したことをお話してくれるといいですね」と思いを話していました。