ふるさとの食材でつくる、私たちのレシピ
私たち飛騨神岡高校3年生「飛騨×食文化グループ」は、総合的な探究の時間に飛騨市の郷土料理について学んできました。少子高齢化により、家庭で郷土料理を作る機会が減っている現状を知り、「このままでは大切な味が失われてしまうかもしれない」という思いを強く抱きました。
地域の方に教えていただき、伝承作物「あぶらえ」を使ったおはぎなどのレシピを考案し、学びを一枚のチラシにまとめました。チラシは市内区長回覧および市内小中学校で配布予定です。
郷土料理を未来へつなぐことが、私たちのいちばんの願いです。ぜひご家庭でレシピを作り、飛騨の味とあたたかさを感じていただけたらうれしいです。

高校生が挑んだ、食文化クロスオーバー
「飛騨の食材で、台湾料理をつくったらどうなるだろう?」
そんな問いから、3年文理2「フードデザイン」の探究が始まりました。テーマは、飛騨市と台湾・新港郷の交流。私たちはまず、足元にある“ふるさとの味”を学ぶことから取り組みました。
飛騨市役所や地域の農家の方々から伝承作物について教えていただき、しこくびえ・あぶらえ・白たまごの栽培にも挑戦しました。実際に土に触れ、種をまき、水やりや草取りを行う中で、作物を育てることの大変さを実感しました。天候に左右される難しさや、日々の地道な管理の積み重ねがあってこそ収穫につながることを学びました。
普段は当たり前のように口にしている食材も、多くの手間と時間、そして生産者の思いが込められていることを知り、食への見方が大きく変わりました。栽培体験を通して、飛騨の風土と食の深いつながりを体感することができました。

一方で、台湾の食文化についても調査しました。朝食文化や屋台文化を調べる中で、「蛋餅」「ミルクモチ」「台湾カステラ」に着目しました。手軽でありながら奥深い台湾の味わいに触れ、日本の食文化との共通点や違いを知ることができました。身近で親しみやすい料理だからこそ、飛騨の食材とも相性が良いのではないかと感じ、多くのヒントを得ました。
そしていよいよ、飛騨と台湾の“出会い”です。
しこくびえを使った生地にあぶらえ味噌を合わせた「飛騨蛋餅(たんびん)」。宿儺かぼちゃとあぶらえを取り入れた「ミルクモチ〜おはぎ風〜」。さらに、あぶらえとほうれん草を加えた「あぶらえカステラ」。最初は味のバランスが難しく、思うようにまとまらないこともありましたが、何度も話し合いを重ねながら改良を続けました。
試作を繰り返す中で、飛騨の素朴な味わいと台湾のやさしい甘さやふんわりとした食感が意外にもよく合うことに気づきました。異なる文化が重なり合うことで、新しいおいしさが生まれる――その瞬間を、自分たちの手で確かめることができました。

今回の探究を通して私たちが強く感じたのは、地域食材にはまだまだ大きな可能性があるということです。食材の背景や歴史、生産者の思いを知り、それを新しい形で表現することで、魅力はさらに広がっていくことを実感しました。
また、自分たちが考案したレシピを、できるだけ多くの方に見ていただきたいという思いも強くなりました。飛騨の食材の新しい楽しみ方を知っていただけるきっかけになればと願い、今回開発したレシピを記事の下に添付しています。
ぜひ、ご家庭でも私たちが考案したレシピを作っていただき、飛騨の食材の新しい魅力を味わってみてください。
飛騨×台湾レシピ

