「飛騨市伝承作物」を知り、触れる機会として料理教室を開催
12月の飛騨市公民館講座の一つ、「白たまごとかぶをおいしく食べよう」が古川町公民館で行われました。
今回は、飛騨市産の伝統食材などを広く知ってもらい、家庭でも手軽に調理できるレシピを学ぶことで伝統食材への理解を深めてもらい、消費拡大にもつなげようと企画。市内で生産される食材などを使い、各飲食店が提供するオリジナルの料理が楽しめるなど、食に関する毎月ごとのイベント「飛騨市月間まるごと食堂」とコラボし、このイベントの12月のテーマでもある「飛騨市伝承作物」に着目した催しの1つとして料理教室が開かれました。
この日、テーマにした伝承作物は、神岡町山之村地区で昔から栽培されてきた白インゲンの一種「白たまご」、神岡町梨ケ根地区で栽培されてきた赤カブの一種「船津かぶら」、河合町臼坂地区で栽培されてきた赤カブの一種「臼坂かぶら」の3つ。古川町のレストラン「タスパ de シャングリ・ラ」シェフの玉腰正人さんを講師に迎え、玉腰さんが考案した「白たまごと野菜の食べるスープ」「赤かぶと鶏もも肉のトマト煮込み」「赤かぶのピクルス」の3品の調理に市内の女性8人が挑戦しました。
最初に、玉腰シェフが手際よく調理を実演。「ジャガイモは水にさらしておいて」「ニンニクは焦がさない方がいいです」「野菜は無駄なく使いきって」などと話しながら、野菜をカットする際の大きさなど細かな点もアドバイス。参加者は、積極的に質問をしたりメモをとるなど熱心に学んでいました。
玉腰さんは「レシピ作りを依頼されたときに初めて『白たまご』を使ったのですが、面白い豆。2日ほど水に漬けて戻したけど、他の豆とは戻りが違うんですね。他のインゲン豆よりも歯ごたえが残るのが特徴」「カブは煮ると苦みが出るので、少し砂糖を入れて茹でるといいですね」などと調理のコツも話していました。
参加した古川町の細江美之さんは「『白たまご』は今日初めて知りました。知らなかった地元の食材を知ることができたし、関心を持ちました。また、地元の食材を使って家庭でも手軽に調理ができると分かって良い企画でした。和気あいあいと出来て楽しかったです」などと喜んでいました。