飛騨市の魅力伝承作物

伝承作物を使用した新メニューお披露目会

伝承作物を広げる活動

新メニューをお披露目

飛騨市内で昔から栽培されていた伝承作物の魅力や味を市民の皆さんに広く知ってもらい、その普及や次の世代への継承につなげるため開催する「飛騨市伝承作物月間」の一環として、飛騨市伝承作物の第1号に認定されている「白たまご」を使用した新しいレシピ「白たまごのレモンスパイスカレー」と「白たまごのライタ」が完成し、飛騨市古川町の喫茶あんで、生産者や飲食店、報道関係者向けのお披露目会が開催されました。

今回のレシピについて→「飛騨市伝承作物レシピ考案№3」
(※各レシピのダウンロードもこちら)

伝承作物を広げる活動

飛騨市伝承作物は、それぞれの土地の風土や文化に根差した農産物ですが、風味や味わいも独特であり、加えて生産量も少ないため、市場に出回ることがなく、食べる人も少ないのが現状です。まずは、伝承作物をご家庭で手軽に美味しく食べてもらえるように、調理の仕方や食べ方などのコツを分かりやすく伝えるレシピ開発を行っています。

今回のテーマ食材「白たまご」

今回使用した食材は、「白たまご」という白いんげんの一種です。玉子のような丸い形をしていることから「白たまご」と呼ばれています。標高が高く、冷涼な気候での栽培が適しており、80年以上前から神岡町山之村地区で栽培されてきました。お正月や冠婚葬祭の時に甘く煮て食べるのが一般的で、各家庭で自家消費する分だけ栽培されてきました。

レシピ考案者からの一言

飛騨に住んでいる人にとっては、豆は甘いものというイメージが大きいが、海外では、豆は塩味というイメージの方が強い。今回の考案したレシピは、”白たまごを煮豆などで使用するのではなく、スパイスを使用し若い人達にも気軽に食べてもらえるようにしました。
【白たまごのレモンスパイスカレー】は、”白たまご”のホクホク食感と古くは冠婚葬祭の特別な時に使われていたという美しさを活かして、ココナッツミルクとレモンを使用した本格的なスパイスカレーに仕上げています。動物性の原料を一切使用していませんが、”白たまご”の存在感とココナッツミルクのコク、レモンの酸味、スパイスの香りが一体となり、物足りなさを感じさせない満足感のある味わいです。
【白たまごと柿のライタ】は、季節の野菜やフルーツを切って、ヨーグルトとクミン、ブラックペッパーなどのスパイスと和えるだけで出来る簡単で本格的な一品です。”白たまご”のスッキリした味わいとホクホク食感に、柿の甘さとクミン、ブラックペッパーの香りを加えたスパイシーなライタとなっています。そのままでも美味しいですが、カレーに混ぜても美味しくお召しあがりいただけます。(※ライタとは、インドやその周辺の地域で食べられているヨーグルト料理です。)
今回使用した”白たまご”や飛騨市伝承作物は、飛騨の食材でも貴重なのに知られていないのが勿体ない。このレシピを活用してもっと多くの人に伝承作物というものを広く浸透させていきたい。飛騨地域の貴重な食材を繋いで広く普及していくことは、生産者だけではなく食べる側の人たちの協力も必要であるため色々な人に食べてもらいその素晴らしさを繋いでほしい。